はじめに

フェイスリフトは、
頬や首周り、目尻の下がりなど、
お顔のたるみを全体的に取り除く
手術のことをいいます。

年齢を重ねていくと、老化とともに、
どうしても肌が衰えてきてしまい、
顔にしわやたるみができてしまいますよね。

“たるみ”とは、
コラーゲンやエラスチンの減少によって、
皮膚を支える力が衰えてしまい、
下垂してしまう現象のことです。

成長期なら自然に引き締まりますが、
ある程度の年齢になると、
しわも同様に自力で元には
戻らなくなっていきます。

普段の生活で気を付けていても、
進行を遅らせることぐらいしか
出来ませんが、
その悩みを解消するのがこの
「フェイスリフト」。

こちらでは、フェイスリフトについて
徹底解説していきます！

フェイスリフトの種類

ここでは基本的な
2つの施術方法を紹介いたします。

多くの美容外科クリニックで行われているのが、
肌を糸で引き上げる皮膚を切らない
「糸のフェイスリフト」。
溶ける糸(吸収糸)と溶けない糸(非吸収糸)の
2種類が糸のフェイスリフトがあります。

また皮膚を切って引き上げて、
目立たない部分の皮膚を切除する事により、
肌のシワやたるみを改善する施術が
「切るフェイスリフト」。

シワやたるみの原因となっている
皮膚を取り除くため、
リフトアップの効果をより実感できる
フェイスリフトの手術方法となっています。

フェイスリフト手術の方法

フェイスリフトはたるみを引き上げ、
若い頃のようなハリを
よみがえらせることができる
アンチエイジングの手術となります。

年齢を重ねると気になる
「ほうれい線」や
「マリオネットライン(※)」が
すっきりし、自然な仕上がりの
リフトアップ効果が期待
できるといわれています。

※マリオネットライン
…唇の端（口角）から顎に向かって
下方向に伸びる線状のくぼみのこと。
マリオネットとは、
日本語であやつり人形のことを言いますが、
あやつり人形の口が動くのは口角から
顎に掛けて切れ目が入り、
パーツが分かれていることから
そう呼ばれています。

1) 糸リフトの施術方法

糸リフトで使用する糸には、
「溶ける糸」と「溶けない糸」の2種類があり、
溶ける糸は吸収糸、
溶けない糸は非吸収糸と呼ばれております。

吸収糸は、数か月かけて
徐々に身体に吸収されていくことが
特徴的となっています。
完全に溶けてなくなるまでは、
約半年〜1年半かかり、
反対に非吸収糸は、体内から勝手に
消えてなくものではありません。

吸収糸は柔軟性が高い素材で
できている場合がほとんどで、
しなやかな糸が自然にたるみを
引き上げることができます。

非吸収糸は、
吸収糸より固い素材でできているため、
リフトアップ効果が大きく、
効果の継続期間が長い反面、
引きつり感が強くなってしまうようです。

施術時間は、糸の本数により変動しますが、
約30分～1時間ほどで終了いたします。

2)  切開リフトの施術方法

手術前にデザインした
切開線に沿って皮膚を切開し、
たるんだ皮膚を剥離し、
筋膜を引き上げた後に、
皮膚を引き上げ、
余った皮膚を丁寧に
切除し縫合していきます。

切開線は、頭側は髪の毛の中から始まり
耳の輪郭や軟骨の縁を通り、
耳たぶのつけ根の前と後ろを通り
耳介の後ろに回り込んで
うなじの生え際の傷痕が
目立たない部分を切開していきます。

施術時間は、除去する範囲、場所により
変動しますが、約2～4時間となっています。

こちらは執刀を伴うので
皆さんのイメージする
「手術」に近くなっております。

フェイスリフトで得られる効果とは？

たるみは、加齢や紫外線による
コラーゲンなどの減少、
変性により皮膚の弾力や
張力が失われることに加えて、
筋肉の減少や張力の低下が原因で、
重力により皮膚や筋肉が
下にさがることで起こります。

頬にあった筋肉、皮膚が
下に移動するため頬がくぼんでしまい、
その下が逆に膨らんできてしまい、
皮膚がたるむと顔の輪郭が
四角くなってしまうのです。

1) 皮膚のたるみやシワの改善

皮膚を切るフェイスリフト（切開リフト）は
簡単にいうと“顔の皮膚を引き上げること”で
たるみやシワを取る手術となります。

しかし、皮膚を切り取って
縫い止めるだけの施術では
皮膚が伸びるだけの効果で
長続きしないため、
皮膚の下にあるSMAS（表在性筋膜群）
と呼ばれる筋膜を引き上げ、
顔の深部の構造から作り直していきます。

たるみやシワは
この施術の段階で
改善が見込めるでしょう。

2) ほうれい線やマリオネットラインの改善

ほうれい線が深くなる原因は
「頬のたるみ」や
「肌の乾燥」「顔の骨格」
などが原因となります。

特に頬のたるみは頬を支える
肌のハリや筋力が衰えてしまい、
頬の重みが重力で勝てなくなると
頬が下がってきます。
これが、ほうれい線が
目立ってしまう主な原因なのです。

フェイスリフトを行うことで、
気になるほうれい線や
マリオネットライン(※)も
改善が見込めるでしょう。

3) フェイスラインをシャープにする

「フェイスラインの崩れ」も、
多くの女性に見られる悩みですよね。

フェイスラインが崩れる原因は、
元々の骨格の問題がある他にも、
不規則な生活や暴飲暴食等による肥満やむくみ、
加齢に伴う表情筋の衰えや
老廃物の滞り等が考えられます。

フェイスリフトは、
このフェイスラインを整える効果もあるんです。

しっかりと皮膚を引き上げることにより、
顔全体の印象を引き締めることができます。
また、顔をリフトアップする事により、
首周りも引き上げられて、
スッキリする効果も期待できるでしょう。

手術後のダウンタイムやリスク

切らないフェイスリフト（糸リフト）の場合、
手術の翌日には麻酔液による腫れも落ち着き、
シャワーやメイクも可能となりますので、
概ね普段通りに過ごしていただく事ができます。

施術の際に毛細血管が
傷つく事などによって、
内出血を引き起こしてしまう事も
あるようですが、
ほとんどの場合は3日間程度あれば
解消するといわれています。

皮膚を切るフェイスリフトの場合、
側頭部や耳前部、
耳後部に及ぶことが多くなっており、
耳たぶの付け根に切開が及ぶため、
耳たぶの形を術前と
全く同じ状態に維持する事は難しく、
大きな耳たぶの変形とは
なりにくいようです。
気になる方は医師に相談することを
おすすめします。

傷痕に関しては、
形成外科的な縫合手技により、
傷痕をより目立ちにくくすることは
可能ではありますが、
「完全に傷が残らない」
という訳ではないため、
傷跡についても心配であれば
こちらも相談してみましょう。

また、手術では、
多くの薬剤を使用するため、
身体に適さない場合は重篤な合併症
（アナフィラキシーショック等）を
引き起こす可能性もあります。
手術中には最善の注意を払って
薬物投与を行いますが、
術前に患者様のアレルギー歴の
確認を必ずするため、
申告に漏れの無いようご注意ください。

フェイスリフトの持続期間

切らないフェイスリフト（糸リフト）の
効果の持続期間は、
約1～3年といわれております。

切らないフェイスリフトの
効果を長持ちさせるコツは、
以下の3つになります。

・顔に負担がかかる動作は控えるようにする
・定期的にメンテナンスをする
・信頼できる医師のもとで施術を受けるようにする

施術後しばらくは、大きく口を開けたり、
マッサージなどは控え、
顔に負担がかからないようにしましょう。

挿入した糸がズレて、
バランスが崩れてしまう恐れがあるため、
固い食べ物は避け、
食事はやわらかいものを
少しずつ食べるように
するのがいいでしょう。

マッサージ等は、
糸が馴染むまで1ヶ月以上期間をあけて、
先述したとおり、
糸リフトの施術は
基本的に回数制限がないため、
効果を長続きさせるために
定期的にメンテナンスを
行うと効果が長持ちします。

切るフェイスリフト（切開リフト）の場合は、
どの部分をどれくらい切って縫合するかで
持続時間が変わってくるようです。

例えば、耳の辺りを切除し、
頬のあたりの皮膚のみを
引き伸ばして縫合した場合、
約3年くらい効果が
持続するといわれています。

耳の後ろまで切除し、
首の皮膚も引き伸ばした場合は、
約5年程度、
頭の周りの皮膚まで切除し、
顔と首全体の皮膚を縫合した場合は
約5～10年も効果が持続するようです。

つまり、広範囲に渡って縫合するほど、
しっかり固定されるので
持続時間も長くなります。

切るフェイスリフト（切開リフト）、
切らないフェイスリフト（糸リフト）ともに、
効果が切れても一気に
老け込むことはないですが、
時間をかけて少しずつ
たるみを感じ始めます。

しかしながら、効果が薄れてきた時に
不安に感じたり、気になる時には、
基本的に回数制限はないため、
再び施術を受けることも可能です。

まず気になっているところや
希望をしっかり担当医にお伝えし、
あなたにとっての《最も良いフェイスリフト》
を選ぶようにしましょう。

執筆者プロフィール

代表/寺坂　紀子

大手エステサロン勤務を経て30歳で独立
2013年Meshie(ミーシェ)オープン

東京タワーや東京マラソン、㈱明治協賛
ビューティーイベントでエステ講師として実績多数
日テレ出演中　小顔美顔器開発・販売35億円